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コタロー 香蘇散 エキス細粒
主 治
胃腸が弱く、イライラのある風邪に。気の巡りが悪い状態。鬱状態に。頭痛や蕁麻疹(じんましん)にも
風寒性カゼ/胃の気滞/気滞を伴うカゼ/胃薬を兼ねた感冒薬
【適応症】
胃腸虚弱で神経質の人の風邪の初期、胃腸型感冒、神経性胃炎、胃腸神経症、頭痛、蕁麻疹、神経衰弱、婦人更年期神経症、神経性月経困難症、魚肉中毒、薬物服用後の胃のもたれ、アレルギー性鼻炎、鼻づまり、蓄膿症
注 文
【注文欄】
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k2171 | 2.0g×42包(2週間分) | 3,275円(税込) | ||
k2172 | 2.0g×231包(77日分) | 16,210円(税込) |
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症例・病例・治癒例
【症例参照】
【香蘇散の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈かぜがきっかけで漢方と出会う〉 現在79歳になる女性・Nさんは、10年ほど前から周期的にひどいうつ状態に陥るようになり、家族の勧めで精神科を訪れました。精神科で処方された抗うつ薬を飲んで、いったんは回復したものの、しばらくして再発。「つらい。死んでしまいたい」と毎日泣き暮らしていたのです。そんなある日、かぜをひいたNさんは、漢方を扱う内科の診療所を訪れました。香蘇散という漢方薬を出され、かぜが治ってからも、この薬を飲んでいたところ、気分がさっぱりして調子がよくなったようです。 そこで医師に相談して、香蘇散の服用を継続することにしました。すると、うつに陥るまでの周期が次第に長くなっていき、5年前からはまったくうつ状態が起こらなくなったのです。この間、西洋薬の服用量は増やしていません。 西洋医学では、かぜとうつ病はまったく異なる病気と考えますが、漢方医学では各人の証に着目して薬を選択するので、Nさんの例のように別の病気にも有効なことがあるのです。 ・現代病名:うつ病 |
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〈感冒〉 60歳の女性。胃下垂がある。いつも腹が張って、ときどき腹痛が起こり、痩せていた。人参湯加減方で大 分よくなって、春先に山の温泉に保養に行くというので、人参湯加減のほかに、用心のために香蘇散を三日分 渡して、かぜをひきそうになったらこれをのむように申し渡した。 その後の報告で、山の中が寒くてかぜをひいたとき、あのかぜぐすりをのんだら、体がぽかぽかとあたたかくなり、すぐ気分がよくなったという。 このような胃の悪い人のかぜに香蘇散がよい。 ・現代病名:感冒 |
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〈蕁麻疹〉 27歳の婦人。1ヵ月前から全身に葦麻疹が出て、いろいろ注射などしたが治らないという。一般状態としては、ほかに特記すべきものがない。4カ月前にお産をして、まだ月経がない。腹は全体に軟かで、少し両臍傍に抵抗がある。血熱によるものかという推定で、桂枝茯苓丸料に大黄を少し加えて与えたが、少しも好転しない。手足や腹などに随分赤く腫れあがって出ている。痒みがひどく痛いようだという。 そこで発散させた方がよいと思って、葛根湯にかえてみたところ、嘔気を催し、かえってぐあいがわるいという。 そこで脈はそれほど沈ではなかったが、香蘇散に山楯子を加えて与えてみると、これが一番気持よく、一週間のんだらほとんど出なくなり、あと一週間で治癒した。この場合別に魚による蕁麻疹ではなかったが、香蘇散がよく効いた。 その後蕁麻疹で他の処方が応じないものに、香蘇散に桜皮・山梔子を加えてよくなるものが沢山あった。 ・現代病名:蕁麻疹 |
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〈蕁麻疹〉 5歳の男の児が、昼食にさつま揚げ(魚肉が材料)を食べた。夜になって全身の痒感を訴えたのですぐ来院した。蕁麻疹特有の発疹が顔から頭にまで出ていた。香蘇散一日分を服用して翌日はすっかり消退して、そのまま治癒した。 ・現代病名:蕁麻疹 |
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〈蕁麻疹〉 14歳の女児。夕食時に生卵をかけて食事をしたところ、翌日から蕁麻疹が全身に出た。 これに香蘇散加桜皮5日分を与えたが、服薬後次第に軽快し、5日間で治癒した。 ・現代病名:蕁麻疹 |
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弁証論治
【弁証論治・概要】
中医学(漢方)の治療目的は病邪を取り除き、病因を消し去り、陰陽(positive and negative principles)のバランス(balance)の乱れを正し、相関する臓腑の生理機能を調和・回復させることです。 中医学(漢方)の特徴は、身体全体を診るということです。 身体全体の調子(バランス)を整え、病気を治していきます。 ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。 このときの身体の状態や体質をあらわすのが証(しょう)(constitution)という概念です。 この考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。 中医学(漢方)の良さは、薬そのものよりも、証にもとづき人を診るという、その考え方にあります。
【自覚症状図】
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。 |
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…汗法:肺気を宣発し営衛を暢調にして膜理を開泄することにより、「遍身にちゅうちゅうと汗出づ」の状態にし、肌表にある外邪を汗とともに解除する治法です。 |
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【中薬大分類】解表剤…発汗、解肌、透疹等をうながして、初期の感冒等表証に対処する方剤です。主に外感病の初期に使用します。 【中薬中分類】辛温解表剤…温めながら解表(体内表面の邪気を除く)する方剤です。風寒表証(表寒)に用います。 |
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表寒虚(ひょうかんきょ) …証(体質・症状)が、表証(急性期)、寒証(冷え)、虚証(虚弱)、湿証(水分停滞)、気滞(抑鬱(うつ)・不安)の方に適応します。 …人体の生命を支える要素として、氣(qi)・血(blood)・津液(body fluid)の3つがあります。 【臓腑弁証】【気血津・臓腑証】 気滞・肝胃不和(きたい・かんいふわ)…憂鬱(うつ)・抑鬱(うつ)感があり、腹満・悪心・嘔吐などの気滞・肝胃不和を呈するものに用います。あるいは理気・解欝を目標に他方剤と合方して使用します。 ●中医学の基礎を知りたい方は、次のページを参照ください。 【証(病機)】外感風寒兼気鬱・気滞感冒(気滞を兼ねた表証)(がいかんふうかんけんきうつ・きたいかんぼう) 【中医学効能(治法)】 理気和胃・理気解表・疏肝・疏散風寒 【用語の説明】(term) 理気(りき) »…理気:気の流れを良くすることです。気(氣)を正常に巡らせ機能を回復する治療法です。 解表(かいひょう) »…体内表面の邪気を除くことです。 和胃降逆(わいこうぎゃく) »…胃の機能が失調し、気が下降できず嘔吐や吐き気、胃痛が起こったときの治療法です。 外感(がいかん) »…季節や気候、環境など外界の要素で発生する病態です。 風寒(ふうかん) »…風邪+寒邪です。 気のうっ帯(きのうったい) »…気のうっ帯;気が滞ることです。喉のつかえ感、のぼせ、気がめいる、倦怠感、食欲不振などの血管運動症状、精神神経症などが現れます。 気滞(きたい) »…気の流れが滞っている状態です。気が滞ると脹痛、膨満感などが現れます。肝の機能低下、風邪、飲食、水毒、オ血などが原因の機能低下などです。 |
【証の判定画面】
診断のポイント
【ポイント参照】
舌 診
【舌診参照】
【舌診】(tongue) 著変なし、ときに薄い白苔です。
脈 診
【脈診参照】
【脈診】(pulse) 沈弱(感冒症状のときは浮弱)です。
使用方法
【使用方法参照】
成 分
【生薬参照】
製剤・薬剤形状
【製剤・薬剤形状参照】
使用上の注意
【注意参照】
補足説明
【関連項目参照】
【香蘇散類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
葛根湯 » …感冒の初期で、実証で、項背部がこわばり、自然発汗がない場合に用いる。脈はときに胃腸症状はあるが胃弱ではない。太陽傷寒、表寒実証。浮緊。 | |
桂枝湯 » …比較的体力が低下した人で、自然に発汗する場合に用いる。精神神経症状はない。太陽中風、表寒虚証。脈浮緩。 | |
参蘇飲 » …虚証の人で、本方の使用目標に似ていて症状がやや遷延した場合に用いる。気虚の感冒。 | |
半夏厚朴湯 » …気滞の主方。不安、不眠、動悸などの精神神経症状はあるが、感冒症状はなく、咽喉部の異物感を訴える場合に用いる。胃気上逆。 | |
加味逍遙散 » …肝気欝結と血虚を兼ねる証。季肋下部に軽度の抵抗・圧痛があり、不安、不眠、動悸、のぼせなどの精神神経症状を認める場合に用いる。この場合、特に女性の更年期に関連して症状のあらわれることが多い。 | |
製薬会社・電話
【問合せ先参照】
医薬事業部 お客様相談室
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